フッ化物によるむし歯予防

フッ化物 Q&A

 

Q1 フッ素でアレルギーはある?
A1 多くの学会や WHO などの保健専門機関が否定しています。

 

 地球上に 92 の天然元素があります。フッ素は土壌中、海水中、淡水水にも多く存在する元素で、すべての食物に含まれるます。体内では 14 番目に多い元素で、体重 50 kg の人に 2 g 存在します。このように体内にある必須元素がアレルギーを起こす心配はありません。

 

 

Q2 フッ化物洗口で急性中毒は起こるか?
A2 1回分 10 ml 全量飲んでも起こらない。

 

  体重 1 kg 当たりフッ化物 2 mg で急性中毒
  体重 20 kg だと 40 mg 、体重 40 kg だと 80 mg で急性中毒 
  洗口液 10 ml 中に 9 mg のフッ化物
  体重 20 kg だと 40 mg/9 mg = 4.4 杯 4杯以下
  体重 40 kg だと 80 mg/9 mg = 8.8 杯 8杯以下 なら急性中毒は起こらない。

 

 

Q3 フッ化物洗口で歯のフッ素症になるか?
A3  理論的に 99.9% ありえません。

 

  歯のフッ素症は、
  ①歯冠が形成される次期に(前歯では3歳まで)
  ②過量のフッ化物を
  ③長期間接種した

 

 3つの条件が重なった時のみに発現します。フッ化物洗口は①と②の条件が欠けます。また、歯のフッ素症は、5段階の3段階目までは審美的に問題になりません。

 

 

Q4 洗口液を下水に流すのは、水質汚濁防止法・下水道法違反ではないですか?
A4 違反ではありません。

 

 フッ化物洗口を実施している新潟の小学校で、もっともフッ化物濃度が上昇すると思われる時間帯に、公共下水道に直接排水される水のフッ化物濃度を足底したところ、測定値は最高で 0.2 mg/l でした。これは、水質汚濁法による排水基準の 1/40 以下で問題はありません。